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SDGs
温故知新 〜幸楽苑 meets Traditions of Fukushima〜 【第3弾 ~前編~】最高峰の〝会津桐〟の新たな挑戦。こだわり抜いた下駄〝カラコロ〟を矢部ユウナが体験
2022.05.20
「持続可能な」という意味の「サスティナブル」という言葉を耳にする機会が増えました。「持続可能」とはどういったことなのでしょう。
本企画は幸楽苑発祥の地、福島県で大切に伝承されてきた「伝統」を学び体験しながら持続可能な社会のあり方を考えます。
第3弾は国内の材質の中でも最高峰の〝会津桐〟にフォーカス。会津桐を次世代に伝えていくために生み出された今までにない新しい下駄、「カラコロ」の魅力に迫ります。モデルの矢部ユウナとライター金原麗子がカラコロを製造・販売している佐原桐材履物店へ伺ってきました。
桐は湿気に強く、耐火性や断熱性に優れています。木材の中でも軽くて加工しやすいので下駄はもちろん、タンスや琴などさまざまな製品が作られるようになりました。近年では保育園の床材などにも使われているそう。
ライター金原:桐が会津で発展した理由はどこにあるのでしょうか。
佐原さん:桐は寒暖差があると密度が高まり光沢感がでてきます。会津の夏は猛暑、冬は豪雪地帯なので、桐にとって絶好の環境下。会津桐はアクが少なく変色もしづらく、キメが細かい。天然なので1枚1枚色が違うところも魅力のひとつですね。
黒っぽい濃い色がアク、抜け切ると銀色になります。
佐原さん:近年、桐の衰退を見てきました。衰退とは関心を持たれなくなるということなんですよね。桐の履物屋として80年以上の歴史をもつ私たちは、「履物」でもう一度桐に興味関心を持ってもらえるようなアイテムを生み出したいという強い想いのもと、今までと違う新しい下駄、「カラコロ」が生まれました。
佐原さん:下駄屋の息子の私が実は下駄が苦手だったんですよ(笑)長時間履いていると痛くなるんですよね。桐の高い柔軟性を活かしながら足に優しく、かつデザイン性にもこだわった至極の下駄が完成しました。世界一への挑戦を目指し、構造特許を取得することもできました。
次回は屋外乾燥場、製材工場にお邪魔しお話を伺ってきます。お楽しみに♪
※撮影時のみマスクを外しています。
【Information】
<出演者>
モデル 矢部ユウナ
静岡県出身。雑誌のオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。
2017年にDJとして活動をはじめ音楽フェスやクラブイベント・パーティーに出演。動画編集なども得意とし、ファッション・音楽を中心に同世代への影響力も高い。
Instagram @yunaaay1030
ライター 金原麗子
横浜市出身。ライター、ヨガ・ピラティスインストラクター、インストラクター養成講師、モデルとマルチに活動中。SNSでは美容やファッション、ライフスタイルなどありのままの暮らしについて発信している。
Instagram @ganbareiko