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温故知新 〜幸楽苑 meets Traditions of Fukushima〜 【第3弾 ~中編~】最高峰の〝会津桐〟の新たな挑戦。こだわり抜いた下駄〝カラコロ〟を矢部ユウナが体験
2022.06.03
幸楽苑発祥の地、福島県で伝統を学び体験し、持続可能な社会のあり方を考える本企画。 第3弾~前編~では会津桐の魅力や新しい下駄「カラコロ」の誕生秘話をお届けしました。
〜中編〜では屋外乾燥場、製材工場にお邪魔しお話を伺ってきました。
(↑製材した板を手作業で立てます。重いもので1枚30kg!)
ライター金原:カラコロはどうやって作られるんですか。
佐原さん:実は準備だけで数年かかるんです。下駄作りの作業に取り掛かれるのは数年後。
①丸太のまま黒く変色するまで2年雨に濡らします。重さは3分の2ぐらいまで軽くなり、締まります。
②使う厚みに製材してもらい、屋外で板を立てかけます。このまま2梅雨かけて雨ざらしに。梅雨の雨は約20度と温かく、アク抜きに最高の温度。少しずつアクが染み出てきます。薬品を使う手もありますが木の色がなくなり白っぽくなってしまうんですよ。私たちは先人の知恵を駆使してすべて手作業で行なっています。風に当てることも重要。風が自然のドライヤーになりよく乾きます。
③その後倉庫に板を立てさらに1、2年寝かせます。少しずつ動く桐の動きが次第に小さくなり加工後も狂いがなくなります。この工程もとても大切。
ライター金原:下駄になるまでこんなにも手間暇がかけられているんですね。すべて手作業で行なっているとのこと、敬服です。
佐藤桐材工場では製材と下駄に加工される作業を。会津で下駄を作れる職人さんは2人しかいないそう。
工場の中に入ると木材のいい香りが広がっていました。
佐原さん:
①製材した4枚の板を1枚ずつ圧着し
②ベルトサンダーで削り
③最後に磨く
3つの工程でカラコロができるんです。
ライター金原:1枚の板から作られる訳ではなく4枚の板を貼り付けるのには驚きました!
製材された桐の板が滑らかな手触りの下駄へと変貌。長年培われてきた、狂いのない職人技に圧巻です。
工場の外には下駄の輪積みが。通常の下駄を作るときの乾燥方法はこのように板を積み重ねて行います。
次回はラストの後編。こだわり抜いたモダンなデザインについて、そして感動の履き心地をお伝えします。また記事をご覧になった方には嬉しいTwitterプレゼントキャンペーンのお知らせもあるのでお楽しみに♪
※撮影時のみマスクを外しています。
【Information】
<出演者>
モデル 矢部ユウナ
静岡県出身。雑誌のオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。
2017年にDJとして活動をはじめ音楽フェスやクラブイベント・パーティーに出演。動画編集なども得意とし、ファッション・音楽を中心に同世代への影響力も高い。
Instagram @yunaaay1030
ライター 金原麗子
横浜市出身。ライター、ヨガ・ピラティスインストラクター、インストラクター養成講師、モデルとマルチに活動中。SNSでは美容やファッション、ライフスタイルなどありのままの暮らしについて発信している。
Instagram @ganbareiko